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心霊

ナタさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

都営の集合団地にて
短編 2022/01/18 18:15 994view
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小学校からずっと仲良くしてくれてる友人宅のお話です。

友人の家は、都営集合団地の12階にあります。僕は、小学生高学年位の頃からその友人宅に頻繁に行くようになりました。

僕の友人は、隣の人とも仲が良く、たまにその人の話をしてくれてました。
そして、話をしていると、時々そのお隣さんの部屋がある方から「ドンドン」と壁を叩いてくる音がします。
こちらから「ドンドン」と返すとそれにも応えてくれます。
友人も僕も本当にイイ人だなぁと思っていました。しかもほとんどいつでも「ドンドン」したら返してくれます。

それから、僕たちが高校生になった頃位に隣の人は引っ越したそうです。
そこでふと気が付いて、その場にいた全員が凍り付いた事が発覚しました。
友人宅の壁は、隣の人の浴室と隣合わせになっていた事に。

他にもあるのでもう一つ書いてみます。

僕が高校生の頃に経験した話です。
友人宅は、廊下側に窓がついておりカーテンは無く、レース?のみしてあります。
そして、悪ガキだった僕たちは、6畳程度しかない部屋に四六時中5.6人でたまっており、なおかつ全員が喫煙者でした。
なので、友人の部屋は朝だろうが深夜だろうが窓全開にしてました。

いつもと同じような深夜、ヒールの音が「カツカツ」とエレベーターがある方から聞こえてきました。
思春期真っ盛りの僕たちは、満場一致でどんな女の人が歩いてくるのか見てようぜ!となり、全員が窓を通りすぎる女の人を今か今かと待ちわびてました。
「可愛かったら誰が声かけに行く?笑」とふざけあっていると、どんどん音は近づいてきて、いよいよ顔が分かるぞ!とワクワクしていました。

そして音は次第に通りすぎていきました。
僕たちは、久々に強烈な体験だったので全員無言。

だって、通りすぎたのは「カツカツ」と鳴るヒールの音だけだったのです。

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