「こっくりさん禁止令」が出た理由

中学一年生の時、「こっくりさん」が流行り、部活（バレー部）が始まる前や終わってから部室でやるようになりました。

全く興味のない子もいましたが、とても好きな子がいて、その子が10円玉を押さえると、やたら動きました。
わざとやっていると思っていましたが、こっくりさんをやっている最中、その子の表情が普段と違います。
私は怖くなったのでその子が部室にいるときは入らないようにしました。

しかし、下校時、一緒に帰るよう誘われて一度だけ帰りました。
その子は、公園で話をしようと言います。中学生ですので、男の子の話をするのかと思って公園のベンチに座りました。

最初から約束していたのでしょう。男の子が来ました。オカルトに興味のある男子で、最近調子が悪いと言い、友達に相談していたようです。

友達は男子の腕を取り、たこ滑り台（タコの形をした大きな滑り台）の方へ連れて行きました。

いきなり友達は上を見て白目をむいて震え出しました。私も男子も驚いて友達に大丈夫か聞いたり、背中をさすったりしました。全く反応がなくただ白目をむいたまま震え続けていました。

2分くらい続いた後、正気に戻り、ちゃんと除霊をしたからだといいました。

本当か嘘か分かりません。しかし別の日、学校の廊下である事件が起きました。

除霊した友達がただ廊下を歩いていたのですが、すれ違った別の生徒がいきなりその子に飛びかかりました。

別の学年の子です。飛びかかるとき、四つん這いだったと言います。友達も四つん這いになって喧嘩が始まったそうです。それはまるで狐の喧嘩だったといいます。

学校で「こっくりさん」禁止令が出ました。