守護霊がいる

男はこう言いました。
「君、小学生だよね、勃起したことある？」
20年ほど経ちますがこの言葉は今もはっきりと覚えております。
そして、
「きみのチ○チ○を見たいな」
とニヤニヤと近づいてきました。私は固まって動けずにいました。本当に怖い時は声も出せず、体も動けませんでした。頭も真っ白になりました。

私まであと少し手の届く範囲になったときでした。

私はもうダメかと目を閉じました。
すると男が、アレッアレッと私との視線より上のおそらく、私の後ろの上くらいのところを見て驚いた表情でどこかに行ってしまいました。
私は何が起こったのか理解できず、呆然と立ち尽くしてしまいました。
気付いたときは、泣きながら家に着いていました。

珍しく母親もいて、私のただならぬことを察し理由を尋ねられました。男につけられたこと、襲われそうになったことを話しました。
そのあと、警察に行き色々と聞かれましたがどんな顔の男だったかなど人相等何も覚えておらず、男の特定はできませんでした。
それからしばらくの間、保護者会の持ち回りで登校、下校は車にて行われるようになりました。

一つだけ覚えてることは、翌日学校であったA子ちゃんに言われたことでした。（件の後、何日か休んだような気もしますがあいまいですみません。）

「よかったね、乗り越えることができたんだね」

A子ちゃんには何の話もしてませんが、顔を合わせた途端に言われました。
その後、A子ちゃんは転校してしまい会えなくなりました。当初、文通もしてましたがA子ちゃんの親が転勤族とのことだったため、住所がわからなくなりそれも途絶えてしまいました。

その後、20年程経ちますが怖い思いをしたのはその時だけでした。
幼い頃、唯一経験した不思議な話です。
長文駄文をここまで読んで頂い方ありがとうございました。