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心霊

座馬さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

山に隠れた本当にヤバかった廃墟
短編 2021/12/18 23:27 1,404view

僕が学生の頃、一昔前から誰も住んでいない無人の民家がありました。

その頃の僕はかなり荒れていてやんちゃしたり、悪さできる友人や先輩と共にその無人民家に興味本位で行くことになったのです。

その民家は僕が小学校低学年のころから誰も住んでいないのに黒い人影を見たと言う噂があり、ちょうど先輩も同じような事を言っていました。

最初はどんな民家なのかサーチするために偵察だけして中には入らなかったのです。

その後は本格的に入ることになり、万が一の怪我などを防ぐために汚れても良い服で丈夫な服装に着替えて懐中電灯とバッグ、十徳ナイフ、手袋を用意していたため、都市伝説調査隊ガチ勢状態になっていました。

そんな状態で本格的に山に隠れた民家の庭に入ってから、まず最初に目がついたのは民家の出入り口でした。

出入りはどこにでもある民家と同じドアでその上を見てみると不気味な札が貼られていたのです。

先輩は「もしかしてこれ、除霊の札で剥がしたらやばいやつじゃね?」と言っており、僕もその通りだと思いました。

中に入り調べていくとリビングの近くにある居間はボロボロになっており、押し入れの中にも同じような札が貼られていて宅墓が置かれていました。

そして台所を調べて見ると錆びた包丁があり、2階に上がっていくと全て窓をベニヤ板で塞がれており、真っ暗だったので懐中電灯を照らして中を調べて見ると僕が生まれてすらない時代の書物や教科書が置かれており、その他は修学旅行のしおりや合格祈願の札も出てきました。

そして押し入れの見えにくい場所にまたあの不気味な札が見つかり恐ろしくなり、全員で民家を出て僕が最後に出口を出た後に真後ろに天井の材料と思われる木材が多くすごい勢いで落ちてきたのでした。

一足早かった僕は運良く怪我なく脱出できましたがもし、運悪ければ怪我どころではありませんでした。

後日、心霊マニアの先輩に聞くと一度、住人が原因不明の死を遂げたことで警察が調べていたけど何も手がかりが見つからなかったり、僕達がそこの家に寄り付かなくなって数日後にその民家を解体することになり作業をしていた解体業の現場監督が原因不明の病で倒れたという話を聞いてゾッとしました。

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